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Q1.0住宅-私たちが目指す
これからの省エネ住宅-

Q1.0住宅

当社は、一般社団法人 新木造住宅技術研究協議会(新住協)に加入しています。
新住協は民間の高断熱技術研究機関で、誰もが良質な住宅を求められる社会を目指しており、私たちもそれに賛同し日々勉強しています。

昨今、皆さんもよく耳にするようになったUA値(外皮平均熱貫流率:建物の熱の逃げやすさを表す値)が優れた高断熱住宅が必ずしも省エネ住宅というわけではありません。
私たちが目指す省エネ住宅は、機械や設備だけに頼らず、建物の断熱性能・日射の管理・換気方法などを総合的にプランニングすることで、家中を均一に快適な環境に保ち、かつ冷暖房にかかるコストも抑えることのできる住宅です。
私たちはこのような住宅を「Q1.0(キューワン)住宅」と呼んでいます。
当社はQ1.0住宅の設計実績のある「Q1.0住宅マスター会員」です。

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Q1.0住宅を実現するために

「QPEX」

私たちは新住協が開発した「QPEX」という設計ツールによって、設計段階から住宅の熱性能を計算・冷暖房費を想定し、設計に取り入れます。例えば「断熱材を50mm厚くすると冷暖房費は年間でどのくらい抑えることができるか?」など、即座に検討することができます。
断熱性能を上げるために、断熱材を増やしたり性能の良い窓を使ったりすると、どうしても住宅のイニシャルコストは上がってしまいます。QPEXを使って削減できるランニグコストを想定することが出来ればメリットが明確となり、断熱系計画の検討が容易になります。

「付加断熱」

充填断熱(壁の中の断熱)だけでは断熱材の厚みが不十分であったり、柱や梁が熱橋となって断熱性能が悪くなります。そこで充填断熱と外断熱(付加断熱)を合わせることで断熱材の欠損部分を少なくし、求める断熱性能値を断熱材の厚さで調整しコストと性能のバランスを図ります。

「日射遮蔽」

夏に室内に直射日光が入ってくると、室温が上がりやすくなり、冷房負荷が大きくなります。その一方で、冬に直射日光が入ってくれば部屋を暖めてくれるので、暖房負荷を減らすことができます。つまり日射を上手くコントロールすることで冷暖房費を抑えることが可能となります。
太陽光は季節によって入ってくる角度が異なります。これを上手に利用して、適切な寸法の庇やルーバーを設けたり、西日が室内に入りにくい計画をすることで、夏は室内への直射日光を遮りながらも、太陽高度の低い冬は十分に日射を取り込むことができます。

「全館空調」

現在、多くの住宅ではリビングや寝室のみをエアコンなどで空調する局所空調が主流となっています。これは、冬のリビングは暖かいが、廊下や風呂は寒いままという状態になります。これではとても快適な住宅とは言えず、こうした温度差のある部屋を行き来するとヒートショックによる命の危険性まであります。
全館空調は部屋ごとの区別なく、全ての部屋を同様に空調する方法で、家中のどこにいても快適な温度を保つことが出来ます。その反面、設備費用が高額になったり、全ての部屋を空調することで冷暖房にかかるコストが高くなってしまうデメリットもあります。
優れた断熱性能や日射遮蔽を備えたQ1.0住宅であれば、最低限のエネルギーで全館空調を実現できます。特別なシステムを導入せずとも、エアコン1台で全館空調を実現する計画も可能です。

「熱交換換気システム」

現在、住宅では0.5回/hの換気が義務付けられています。これは、冬に折角温めた室内の空気のうち半分が1時間のうちに外の冷たい空気と入れ替わってしまうということです。これではどんなに断熱性能が優れた住宅でも、冷暖房器具を24時間フル稼働させないと室内を快適な環境に維持することができず、冷暖房にかかるコストも増える一方です。
熱交換換気システムは、換気のために室外へ排出する空気から「温度と湿度」を回収し、新しく室内に供給する外気に与えることができるシステムです。そうすることで、新鮮な外気を現在の室温に近い温湿度で供給することができ、冷暖房にかかるコストを抑えることが出来ます。