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サウナのある家 配筋検査、型枠検査

配筋検査は設計図通りの配筋(鉄筋径、本数、ピッチ等)を全て確認する事。
さらに継手長さ、定着長さの確認。
ここまでは全箇所確認します。

大切なのが被り寸法のチェック。
残念ながら手直しが不要だった現場は今まで一度も有りません。

設計図のかぶり寸法は最小寸法なので、50mm必要な箇所で45mmしかなければアウトです。
基準法の寸法で設計図に記載すると実際にはかぶり不足だらけになるため、
建築学会基準を守るように図示しますが、それでも基準法の最低レベルを確保できない箇所が多々あります。

さらによく見かけるのがアンカーボルトのかぶり不足。
先端のフックが外向いていたりします。
全て直します。
アンカーボルトはコンクリートと一体になり始めて効果を発揮しますが、
この部分の構造計算(コーン破壊)がなされていても施工が伴わなければ意味が有りません。

型枠検査も出来てしまってからのチェックでは手直しが大変なので、出来る限り中間時と完成時の2回は行います。

 

かぶりのチェックや倒れ、ゆがみなども要確認ですが、基礎の幅寸法が不足する事も有ります。
コンリート打設(生コンを流し込む)時には生コンの圧力と振動で型枠が膨らむ傾向に有るため、
型枠業者さんはきつめきつめに組まれるのだが、そうすると設計図の断面寸法が不足しがちです。
150mmの基礎幅であれば149mmはNGです。
どちらかというと155mmの方が良い。
型枠を閉め過ぎの箇所は全て直してもらいました。

小さなことの積み重ねで安心、安全な設計図通りの品質の住宅が出来上がります。

かぶり1cmの不足で基礎寿命が10年短くなると教わり何十年と現場を見てきました。
決められた工期で現場で従事されている職人さんには申し訳ないと思いながらも毎回全て手直しをしてもらいます。

決してて抜きで施工されているわけではないのですが、現場で行われる手作業工事ですので少なからず不具合は発生します。

それをチェックするのが住まい手さんの代理者である我々監理者(設計事務所)の大切な仕事です。