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耐力壁工事

この建物の耐力壁は外周部の構造用面材と内部の筋交いで計画をしています。
外壁は充填断熱と付加断熱のため断熱欠損を極力減らすために筋交いは入れませんが
内部の壁は穴明けに苦慮しなくても良いように筋交いとしています。

構造用面材は誤解を招く事を恐れずに書くと、「釘が命」です。
釘の種類、ピッチに間違いなく、精度高く施工される事が大切です。

 


釘の種類のチェック

 

使用する釘の種類も多く間違いが起こりやすいですが、適切な釘を使用する事が大切な上で、

釘ピッチも細かすぎてもいけないし(釘本数が多すぎてもいけない)、

不足してもNGです。

検査の結果、不足していれば増し打ちしてもらいますが、

多すぎる場合も状況に応じ指示して修正してもらいます。

 

「多いのは丈夫になるだろうから良いだろう」と現場で言われる事が有りますが、

釘打ちを細かくし過ぎると材料の割裂破壊を起こすリスクも有り、

耐力が上がり過ぎる事により設計された柱脚柱頭の金物の耐力が不足する事態にもなります。

 

釘ピッチの確認

 

耐力壁は決まった壁倍率で計算をして、その耐力に必要な柱金物を設計・選定していますので
壁耐力が高すぎると地震時に柱頭柱脚が先に破壊される事態となり建物の甚大な被害につながる事も考えられます。

やはり設計図通りの施工をしてもらう事が大切です。

また現場で折角打ってある釘が下地の柱に留まっていない事もとても良くある。
外からではわからないが、特に幅30mmの間柱などには釘の打ち損じがよく見られる。
これでは所定の耐力が望めないので現場で全て確認し、直してもらう事が大切です。

 


間柱への釘の打ち損じ

 

大工さんも現場作業が忙しい上に、外部足場の位置が悪かったりすると正面から釘打ちが出来ずに”斜め釘”となり、
このような打ち損じが出てきます。
断熱材を入れる時に気づいて直してくれるかもしれないが、その前にきちんと指摘して直してもらいます。
もちろん、きちんと直してくれることに感謝しながら。