サッシはいつもお世話になっているエクセルシャノンさんの樹脂サッシです。

基本はトリプルガラスのアルゴンガス入りを使用し、日射取得を重視する南面は
断熱性能が良いが相反する性能である日射取得率の高いESクリアを使用した
ペアガラスの構成です。

断熱性能の良いトリプルガラスを使用するか、

それとも、
断熱性能は少し落ちるが冬の日射取得熱の多いペアガラスを使用するかは
Ｑｐｅｘで暖冷房エネルギー消費量を計算し比較した上で決定します。

もし同程度であれば価格の安いペアガラスを採用した方がお得です。
（トリプルにするメリットもありますが。）
ペアとトリプルでは結構な金額差となります。

また、このガラスは日本では製造出来ないため海外製です。
だから採用できる日本のサッシメーカーは限られます。

サッシの選択としては木製サッシか樹脂サッシの2択です。
予算がしっかりと有れば木製サッシが選択できますが、

他の面に予算を回す必要が有ればコストパフォーマンスの良い樹脂サッシを選択します。

 

1つで100KGにもなるようなサッシは現場でサッシ枠だけ先に取付けできて

後でガラスをはめ込むことができるため精度の高い取付が可能となります。

エクセルシャノンのサッシの良さとしては堅牢性なども有りますが、
主に以下の点が利点となります。

（1）高さが2ｍのドレーキップ窓が有る事。
（2）ガラスのみの交換が可能な事。

 

（1）は他では木製サッシメーカーしか有りません。
（2）はとても大きなポイントだと思っています。

ペアガラスやトリプルガラスに封入されているアルゴンガスは10数年で気密が切れて
効果が無くなります。
その時ガラス内部で結露が発生する可能性が高くなりますのでガラスの交換を
検討する事になると思います。
また、ガラスが割れた時にもガラスの交換が必用になります。

シャノンはガラスが交換できるが、

他社の樹脂サッシはガラスのみの交換はできず障子ごと交換する事になります。

 

気密防水パッキン：マドエースを使用

 

単純に新築時にサッシ代金が150万円だとすると、

将来ガラスを交換したいとなった時に障子ごと交換するのに150万円かかるが
ガラス交換だけですむと半額の75万円位だというのが私の感覚です。

 

デメリットとしてはサッシ枠の太いデザインが気になる所でしょうか。
フレームがスリム化されたNS50が新発売されましたがドレーキップが
無いなど一部のサッシ形状のみであり、まだ残念な状況ではありますが今後に期待しています。