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ビルトイン食洗機の選び方

フロントオープンタイプとスライドオープンタイプ(引出し型)

目次

1.スライドオープンタイプ(引出し型)
2.フロントオープンタイプ
3.主なフロントオープンタイプの製品
4.どれを選択するか


 

1.スライドオープンタイプ食洗機(引出し型)

日本製の従来の食洗機はほぼ全てスライドオープンタイプです。
正式名は”食器洗い乾燥機”であり、海外製との大きな違いは”乾燥機”でもある事。

主な機能としては
・自動洗浄
・電気ヒーターによる乾燥運転

(メリット)
・値段の安さ
・乾燥機能がGOOD

(デメリット)
・庫内が狭い(容量が足りない)
・使いにくい
・洗浄力が弱い
・予洗いが必要

 

 

2.フロントオープンタイプ食洗機

扉を前方に倒して、上段のカトラリートレイと中・下段の2つのバスケットを引き出して使用する。

(メリット)
・フルオープンになるため、次々に食器が増えても並び替えや入替が容易にできる
入れる食器により柔軟に内部の食器レイアウトを変えることができる
・どのバスケットも完全に引き出すことができるので奥にあるものの出し入れもしやすい
・洗浄力が強い
・予洗いが不要

(デメリット)
・スライドオープンタイプに比べて高額 ※1

※1 ミーレのようにフロントオープンタイプは20年以上使用できるように設計されているので
長い目で見て高額とは言えないと考えています。

 

 

3.主なフロントオープンタイプの製品

(Rinnai) 日本製

・価格 税込233,200‬円
・日本メーカーで始めて発売されたのが2022年だったと思います。
つい先日、2024年5月7日モデルチェンジがされました。
・幅45cmタイプのみ
・庫内容積 66L
・運転コース数5(標準、スピーディ、念入り、夜エコ、乾燥)
・内部の引出しカゴは2段
洗浄回転ノズルは上下2段
予洗いは必要です。
乾燥機付きです。

・海外製品より値段も安く、トラブル時にも国産という安心感があります。
海外製との違いは容量や機能が少ない、使用期間(製品寿命)の長さなどでしょうか。
まだ新しい商品のため情報が少ない状況です。

 

 

(Panasonic) 日本製

・価格 517,000円 (別途+扉材・部材費)(税込)
・昨年末、2023年12月に新発売されました。
幅60cmタイプのみ
・庫内容量約164 L
・Panasonicのシステムキッチン専用。(他メーカー製には取付できない)
・海外製と同様に、上段のカトラリートレイと中・下段のバスケット2つ、合計3段
洗浄回転ノズルは上中下3段
・基本的に海外製と同じだがナノイーX機能があり、庫内の除菌・消臭もしてくれる
しかし、ミーレの場合、高温洗浄しているせいか庫内の消臭が必要だと思った事は無い。

 

 

 

Miele  ミーレ)   ドイツ製   https://www.miele.co.jp/domestic/dishwashers-1529.htm
・価格 幅60cm 456500円、 45cm 390,500円 (他にも何種類か有ります)
・上段のカトラリートレイと中・下段のバスケット2つ、合計3段
洗浄回転ノズルは上中下3段
最高75℃の高温洗浄
・海外製は高温洗浄のため予洗い不要
・乾燥は余熱乾燥
高温運転後にドアが自動オープンし、ドアの隙間から高温になっている食器類を自然放熱
させながら水分を気化させ乾かす。
・樹脂製品は乾きにくい
・通常2年間のメーカー保証+3年延長保証により計5年間へ延長キャンペーンなどがある。
20年間の使用を想定した製品設計

 

 

(AEG アーエーゲー)  ドイツ製  https://www.aeg-jp.com/appliances/dishwashers/

・価格 60cm 473,000円、 45cm 396,000円 (他にも何種類か有ります)
余熱乾燥方式
・他は他ドイツ製とほぼ同じ

 

 

(GAGGENAU ガゲナウ)    ドイツ製  https://www.ntec.tv/products/dishwasher/

・価格 60cm 473,000円、 45cm 341,000円 (他にも何種類か有ります)
・最高75℃の高温洗浄
ゼオライトテクノロジー(多孔質鉱物)を利用した乾燥方式
・他は他ドイツ製とほぼ同じ

 

 

(Bosch ボッシュ)  ドイツ製 https://www.club-bs.jp/dishwasher/

・価格 60cm 423,500円、 45cm 363,000円 (他にも何種類か有ります)
・「ゼオライト・ドライ」乾燥方式
ゼオライト(多孔質鉱物)を利用した乾燥方式
・他は他ドイツ製とほぼ同じ
・タカラスタンダートやトクラスさんで採用可能

 

 

---環境大国ドイツでは---

環境配慮への意識が高く、エネルギー消費削減のためと水の使用量を
減らす事を考えて作られている
よって別途エネルギーをしようして食器類を乾燥させるという製品が無い。

節水と省エネで経済的に洗浄を行うことができ自動調節する機能が豊富。
食器洗い機がいっぱいになっていないときでも罪悪感なく使うことができます
ほとんど全ての標準プログラムで、庫内の食器の量を測定し、それに応じて
水の消費量を正確に調整します。
自動容量認識機能のおかげで、食器洗い機がいっぱいになるまで待つ
必要はない。
など、ドイツ製のフロントオープン食洗機の強みが有ります。

 

 

4.どれを選択するか

圧倒的にフロントオープンタイプがお勧めです。
メーカーはお好みで選んでも大丈夫。
決して高くないと思う。、価格に見合った満足感が得られることでしょう。

・フラットキッチンなどLDKで丸見えになるキッチンレイアウトとする場合は特に
容量の大きいフロントオープンタイプが必須と考えています。

・食洗機には幅45cmと60cmが有ります。
将来の交換時には幅45cmは45cmの製品と、幅60cmは60cmの製品との交換となります。

・キッチンの足元形状が凹んでいるデザインの場合、食洗機だけ足元がが出っ張る事になります。
デザインをチェックしてください。

・フロントオープンタイプのサイズとしては、
45cmは1~4人用。
共働き2人家族であれば2人分の朝食と夕食を合わせて一度に洗えます。
4人家族であれば毎食後に洗う事になります。
60cmは4人以上用。

・ミーレとガゲナウで悩まれる事が多いですが高いレベルでの差異が有る感じなので
どちらを選んでも満足できると考えています。
勝手な印象ではミーレは清潔感のある明るいデザイン、
ガゲナウはかっこいい感じのデザインで売っていると思う。

・キッチンによって高さ寸法の問題で取付できない可能性はミーレの方が少ないです。

・海外製品のラインラップは何種類か有り、価格も様々です。
フロントパネルを製品の標準のままとするか、キッチンに合わせるかでも価格が異なります。
キャンペーンや旧型モデル、値引きなどお得に購入できるタイミングも有ります。

ただし、海外製食洗機に対応していない国産キッチンメーカーも多いため、
気に入った食洗機に合わせてキッチンメーカー選びをする事も良くあります。