建築のこと
後悔しない家づくりのために土地探しが先か?家づくりが先か?
(1)土地探しが先か?家づくりが先か?
(2)家づくりを始めてから土地を探し始める理由1
(3)家づくりを始めてから土地を探し始める理由2
(4)既に土地のある場合
既に土地が有る場合には関係のない話です。。。
(A)土地探しが先がいいのか、
(B)家づくりを始めてから土地を探し始めるべきか、
どちらがいいのでしょうか!?
我々設計者の考えでは圧倒的に、
(A)「家づくりを始めてから土地を探し始める!」が正解です。
理由は2つあります。
(理由1)
家づくりを考えずに土地探しを始める場合に考慮する点は
・希望エリア
・希望価格(ここが重要)
・駅に近い
・子供の学校までの距離
・スーパー等の買い物に便利
など、このような選択肢で判断します。
必ず「日当りは良いだろうか」と多くの人が考えますが
どのような家ができるかはわからないまま土地を決める事になります。
上記の選択肢以外に、どんな家に住みたいのかを考えた上で、
もう一つ選択肢を増やし、
「住みたい間取りの家が建てられる土地」を探す方が間違いが有りません。
「住みたい家」が、
・冬暖かい家
・夏も涼しい家
・暖冷房費が安くすむ家
というように我々が最も得意とする家を作るのであれば是非土地探しからご相談ください。
日当りが良い土地でも形状や方位、近隣の状況によりお勧めできない場所もあります。
我々は徹底的に日照シュミレーションを行い、冬は太陽熱を室内に取り入れ、
夏は太陽熱を遮る計画を何度も計算を行い計画を進めます。
一般的にハウスメーカーや不動産屋さんは平らな整形地をお勧めしますが
そうではない土地を安く購入し満足のいく建物を造ることも可能です。
(理由2)
総予算に対する予算配分(主に土地と建物にかける予算)です。
土地の値段の差は大きく違います。
土地探しをしている段階では100万円や200万円の差だと大した金額差には感じません。
しかし、いざ家の計画を進めるとこの金額差はとても大きいことに気が付きます。
建物の予算をなんとなく決め、土地代が少し予算オーバーしたということで、
建物の性能が理想と大きくかけ離れたものになってしまうことが起こりえます。
「住みたい家」をよく考えた上で、建物に必要な予算をしっかりと把握した上で、
土地探しをするべきです。
多角的にプロの意見を聞き後悔の無い家づくりを進めましょう。
(既に土地のある場合)
「住みたい家」「住みたいエリア」「予算配分」といった事を考える必要は無くなります。
その土地の持っている力を十二分に発揮するような建築計画を作り上げるだけです。
ハウスメーカーの営業さんや不動産屋さんからは「家づくり=間取りとデザイン」と
いうような言葉を聞くことは多々ありますが、間取りが全てではありません。
その土地に合った計画をして初めて良い家になるのです。
折角の家づくりですから設計のプロを利用しましょう。